会長挨拶
第33回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会
会長 田中 マキ子
(山口県立大学 学長)
この度、令和 6 年 5 月 25 日(土)・26 日(日)の 2 日間、山口県下関市の海峡メッセ下関におきまして「第33 回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会」を開催させていただくこととなりました。このような伝統ある学会を山口の地で開催させていただけることを大変光栄に思っております。
高齢社会の進展は、病院や施設等のケアのみならず、いかに地域・在宅において元気で個々の希望に沿った生活を送ることができるかが求められています。こうした社会状況は、創傷・オストミー・失禁に関係する対象者の増大も予測され、本学会ならびに私たち専門職にかけられる期待は大きいと考えます。
私は、WOCの資格を有していません。その分、資格の専門性と重要性、そして社会へ与える影響の大きさに、羨望の眼差を抱いています。と同時に、一緒に頑張りたいと思う気持ちを強くしています。このような思いから、ますます「素晴らしい活躍」を一緒にしたい、「連携を強化」し、私たちの力を求めてくださる方々へ応えていきたい。こんな思いから、「煌めくWOCNの力」が思い描かれました。WOCNの力が煌めくためには、臨床看護師との協働連携は欠かせません。超高齢社会を明るく走り抜けるために、イキイキと煌めきながら活動するWOCNのみなさん、続く後輩や協働連携する臨床看護師の、素晴らしい力、そして各々のさらなる発展を希求し、本学会のタイトルとさせていただきました。
学術集会開催地となります下関市は、本州の最西端に位置し、関門海峡を挟んで九州と対峙し、朝鮮半島や中国大陸と近接するという地理的特性から、古くから海上・陸上の交通の要衝として栄え、大陸からの文化の伝来と交流が盛んに行われました。幕末〜明治維新期など日本史の節目節目の重要な舞台として、さまざまな歴史のドラマが展開された地でもあります。
日本創傷・オストミー・失禁管理学会を下関市で開催させていただけますことは、歴史を動かし・歴史に刻む活動を続ける本学会の開催地として相応しい場所と思いました。学会期間中は、文化・歴史・食を楽しんでいただけるよう、様々なおもてなしも考えております。皆様の知的好奇心をくすぐると共に、一時の癒しとなるよう、関係者一同準備して参ります。皆様のご参加を心よりお待ちいたします。